津軽の七草粥、粥の汁。

1月7日、春の七草を入れた七草粥を食べました。1月15日の今日は小正月。津軽では小正月に、細かく刻んだ何種類もの野菜や山菜などを煮込み、味噌で味付けをした『粥の汁』をいただきます。昔、小正月は嫁が実家に帰り、骨休めができるときでした。自分がいない間、家族が困らないように、大鍋いっぱいに粥の汁を作って、里帰りしたといわれています。また、コメが貴重だったころ、野菜を細かく刻んでコメに見立てたと料理だとも言われています。

今日のお昼は粥の汁です。大根、ニンジン、ごぼう、ふき、ぜんまい、油揚げ、高野豆腐、こんにゃくが入りました。『ぜんまいも入って、おいしいのー』と喜んでくれた患者さん。職員も『今日は小正月で粥の汁だよ』と声掛けしてくれ、みんなおいしそうに食べていました。やはり、高齢の方には、昔からのこういうものは、食事が進むようです。ぺろりと食べてくれました。

 

昼のメニューは、サンマの塩焼きと山クラゲの炒め物、長芋と粥の汁です。長芋をご飯にかけて、つるつると食べていた方も多かったです。

そして、11日は鏡開きでした。お餅は出せませんが、つぶあんと栗を甘く煮て、ぜんざいにして提供しました。これも、年に一度の行事食。『美味しかったよー』と、喜んでいただけたようです。

今日の粥の汁でお正月はおしまい。これからは季節の行事食です。暖冬で、冬らしくはないのですが、冬の料理、『じゃっぱ汁』が献立に出るのも、そろそろです。