「人と分かち合えること」
こんにちは。一階病棟のPSW小山内です。最近はすっかり気温も下がり、防寒着が欠かせなくなってきました。現在全国的に新型コロナウイルス感染拡大しており、第3波がきたといわれています。県内では、広がりはみられていませんが、これからインフルエンザも流行ってくる時期となります。より一層感染対策に気を付けていきましょう。
さて、今年は新型コロナウイルスが流行したため、感染対策上、人と会うということが気軽にできなくなってしまいました。結婚式や葬儀をはじめ、イベントや祭等人が集まる行事が次々と中止・延期、または最小限に抑えて行うようになりました。
こういったコロナ禍のニュースを日常的に目にする中で、人と何かを分かち合うことの大切さに気づかされました。以前の世の中であれば、冠婚葬祭の場に参加することによって人の喜びや悲しみを分かちあっていたように思います。また、何か不安なことや嫌なことがあった時も、誰かに会って話をするだけで自然と心が軽くなり、不安が少し緩和されることがあります。これは相手が自分の話を聞いてくれて気持ちを解ってくれるからだと思います。これまで当たり前にしていたことが、そうではないのだと気づき、ありがたみを感じています。
今は情報メディアが発展しており、オンラインによる会議、帰省、診療等、人と会わずしてできることも増えました。私も普段からショッピングサイトで買い物していて、本当に便利な世の中だなと思います。オンラインならではの良さもありますが、やはり私は、直接人と会って言葉を交わすということにとても意味を感じます。久しぶりに遠方から家族や友人が帰ってくると嬉しいですし、病気をして入院した方がいたら直接行って言葉をかけたいという気持ちが湧き出てきます。これは、人が直接誰かの顔を見るだけで安心できたり、かけられた言葉に癒されたりしているからだと思います。
これからは先述していたオンライン〇〇をはじめとする「新しい生活様式」の中で過ごしていくことが望ましいとされています。もちろん、現在はこの様式に準じて生活をしていくことが大事ですが、いつかまた会いたい人に気軽に会って言葉を交わすことができる世の中になることを私は願っています。
今は、人と会って何かを分かちあうこと・分け合うことは気軽にできませんが、違ったかたちでコミュニケーションをとることはできます。会うことが当たり前ではなくなった今だからこそ、メールや電話でのちょっとした言葉になんだか救われるときがあります。手紙を送りあうのもいいと思います。そういった方法をうまく使い、「大変だけど一緒に乗り越えよう、頑張ろう」等、大変な中でも言葉を交わし、励ましあうことができたらいいなと思います。
寒い季節に突入しますが、日々のありがたみに感謝しながら、自分や自分の家族、周囲の人も守れるような感染対策の習慣をつけ、心も体も温まるような行動をしていきたいですね。