こちらでは、医療事務での主な業務となる診療報酬請求業務、平均的な月間および1日の業務の流れをご紹介します。

医療事務 月間スケジュール

第1週 第2週 第3週 第4週
診療報酬明細書
作成
診療報酬明細書
提出
診療報酬明細書
返戻・査定確認業務
診療報酬明細書
内容確認
≪診療報酬明細書とは?≫
患者さんが窓口で支払う金額以外の医療費を請求するための明細書=金券です。記載内容は、患者さんの・氏名・病名・実施検査内容・処方薬剤の内容となり、患者さん1人につき1枚作成します。更に、記載内容が保険診療規則に沿ったものであるかを確認するために、全件確認を行います。 診療報酬明細書は、毎月10日が提出日となるため、それまでに全件の確認、集計を終えて、社会保険診療報酬支払基金・国民健康保険団体連合会へ提出します。当病院では、収益のほとんどをこの診療報酬明細書の提出による医療収入が占めており、事務部による診療報酬明細書の作成の精度が、病院の経営の根幹を左右するといって過言ではありません。 提出した診療報酬明細書が不備、または診療内容の照会のために差し戻された場合(これを返戻「へんれい」といいます)に差し戻された診療報酬明細書の内容を確認し、再請求するための処理を行います。前述の通り、病院収入の多くを保険収入が占めており、確実な収入を確保するために、重要な作業を行います。 第4週に入った時点で、次月第1週の業務を効率的に運用するために、この時点で判明している患者さんの診療内容から、診療報酬明細書の内容の調査を開始します。職員一人一人の業務の精度が病院の経営、そして患者さんへの確実な請求につながります。毎日、毎月の業務の積み重ねで仕事の「精度」を上げていくのです。

医療事務1日のスケジュール

AM(08:30-12:00) 会計窓口業務診察を終えた患者さんの会計処理の受付、診療費の請求を行います。この他、患者さんの使用する保険証の変更・各種公費の運用など、患者さんと窓口で直接対応した業務を行います。
昼休み(12:00-12:45) 窓口担当者は、交替でお昼休憩を取ります。
PM(12:45-17:00) 診療報酬明細書(レセプト)作成前月分の診療内容について、病名、投与薬剤、処置について適正に算定されているか、患者さん1人ずつ確認していきます。診療報酬明細書(レセプト)の作成 と社会保険診療報酬支払基金・国民健康保険団体連合会への提出は毎月10日までと決まっているため、毎月月初めは診療報酬明細書(レセプト)作成に集中し ます。

各種担当事務処理業務

診療報酬請求業務に関する調査等

業務後 診療報酬明細書(レセプト)作成期間には、多少残業が発生することもあります。
必要なとき、やるときはやる。メリハリをつけて仕事をする事が大事です。