患者さんを想像すること

こんにちは。布施病院 2階病棟 PSWの石塚です。

今日から8月です。県内にも本格的な夏祭りの季節がやってきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。こまめに水分補給をして熱中症等で身体を壊さないようにしてお祭り期間を楽しみましょう。

さて、私は前述の通り病棟に所属しているPSWです。今回はこの場を借りて病棟PSWとして大切にしている視点についてご紹介したいと思います。

基本的に当院では外来患者さんの相談を相談室のPSWが、入院患者さんの相談を病棟のPSWがお聞きする体制を取っています。

病棟では、患者さんが入院し症状が安定した時からご本人やご家族、主治医、看護師等と退院後の生活について一緒に考えていきますが、その時に私たちは患者さんの気持ちや生活を想像するということを大切にしています。

入院患者さんの抱えている病気や障害にのみ着目するのではなく、例えば目の前にひとりの男性入院患者さんがいたとすれば、その人は「患者さん」でありながらも家に帰れば両親のいる「長男」かもしれませんし、弟がいれば「兄」かもしれませんし、仕事をしていれば「就業者」かもしれません。「患者さん」は「患者さん」である前にひとりの人間であり、実に多くの役割を担っているはずです。私達はその視点を常に見失わないようにしなければいけません。

また、私は入院患者さんの趣味や好きなこと、興味のあること、頑張って取り組んできたことは何か等を質問することがあります。それらの回答から、当たり前ですが一人ひとり性格も違えば歩んできた人生も違い、培ってきた価値観も全く違うということを日々実感しています。

先述した視点と患者さんとの対話から患者さんがどんな人なのか、どんな歴史を歩んできたのかをしっかりと想像することではじめてご本人と退院後の生活を一緒に考えられるようになるのではないかと思っています。

今後も患者さんを想像することを十分に意識しながらかかわりを続けていきたいと考えています。