潜入!デイケアリポート②「断酒会」編
みなさん、ごきげんよう!
初めまして。ワタクシは布施病院デイケアメンバーによって作り出されたアマビエのアマビエ子と言います。生まれたての0歳です。新型コロナウイルスが早く終息するよう願いが込められています。みなさん、どうぞお見知りおきを。
まえ うしろ
前回から始まったデイケアリポートの第二弾として、今回は「断酒会」というプログラムにワタクシ、アマビエ子が潜入してみたいと思います!初めての潜入になんだかドキドキです!
まずは「断酒会」の担当スタッフにインタビューしてみたいと思います!
・Q1:「断酒会」とはどのような会なのですか?
A:毎月第2・第4火曜日の午後に行われており、場所は布施病院デイケア内の静養室(和室)です。参加者は日によって変動しますが、メンバーとスタッフを合わせて6~8人程です。お酒に関する様々な害から回復するための例会を行っており、例会は次のように進行していきます。
①自己紹介
②参加するにあたってのルールの確認
③断酒の誓いの読み合わせ
④お酒にまつわる体験談を語り合う
⑤振り返り
・Q2:「アルコール依存症」とはどのような病気なのでしょうか?
A:「アルコール依存症」とは、飲酒のコントロールが自分自身の力だけではできなくなる病気です。いったん口をつけるととことん飲んでしまう。飲むべきでないときにも飲んでしまう。飲酒によって家庭生活や健康を害しているにもかかわらず飲まずにはいられない状態になることがあります。そして、アルコールが身体から抜けると、手の震えなどの離脱症状が現れることもあるのです。このような症状のために飲酒がやめられないのであって、決して意思が弱いからではありません。
フムフム……。とても大変な病気であることは分かりました。ワタクシはまだ「お酒」というものを知らないけれど、実際に「断酒会」を見学してみたいと思います!
場所は静養室 最初にルールを確認
断酒の誓いの読み合わせ
とても落ち着いた雰囲気のなか、お酒にまつわる体験談等を一人ずつ語っていき、それを他のメンバーさんが批判せずに聞き、たまに意見を交わす形で進行していきました。
「アマビエ子の感想」
今回「断酒会」に参加して、実際に断酒に向けて頑張っている方々に出会ったことは貴重な体験でした。これまではお酒のことで悩んでいる人たちがいるということも、メンバーさんの頑張りや断酒を続けていくことの大変さも知りませんでした。
また、断酒会中に他のメンバーさんが話している人のことを決して批判せず、温かい言葉をかけながら聴いていたのが印象的でした。話し手がありのままの自分を受け入れてもらえていると感じられるような空気感があって、なんだかワタクシも自分のことを話してみたい気持ちになりました。同時に、ありのままを語るメンバーさんを応援したいと感じました。
依存症の経験のある方がまた別の依存症の方に語る言葉には確かな説得力があって、ワタクシたちが自ら依存症のことを学ぶよりもずっと分かりやすく、腑に落ちるような気がしました。お酒にまつわる自分自身の価値観も振り返ることができたことは大変有意義でした。
こうして今日一日断酒できた、ということを積み重ねていくものなのですね。
同じように飲酒のコントロールで悩んでいる方が読者のなかでいるとしたら、一人で抱え込まずに病院に相談してみると良いかもしれません。
それでは、今回はアマビエ子がお届けしました!次回もおたのしみに!
まとめ
「断酒会」:第2・4火曜日 12:00~14:00
※参加人数はメンバースタッフを合わせ6~8人程度です。
デイケア参加やプログラムについて興味のある方、お気軽にご相談ください。