10月10日は、いなり寿司

今年から体育の日はスポーツの日になりました。そして、今年はオリンピックの関係で、スポーツの日が7月24日でした。でもやっぱり、10月10日が体育の日だと思ってしまいますよね。そして体育の日でイメージするのは運動会。運動会というと「いなり寿司」。というわけで、当院では1997年より、10月10日にいなり寿司をお出ししています。今年で24回目になります。平日に実施する関係で、今年は10月9日の提供になりました。

津軽のいなり寿司は、もち米入りのすし飯に紅生姜をまぜた、甘いいなり寿司。紅生姜の色でご飯がピンク色になります。昔にくらべると、紅生姜の赤い色も薄くなり、今年はいつもの年よりも淡いピンクでした。ちょっと残念・・・。でも、油揚げを油抜きして、袋にして、味付けをして・・・。家で食べるようなそんないなり寿司を作っています。

長く入院している患者さんは、体育の日にはいなり寿司がでるのを覚えていて、楽しみにしてくれていました。一人に3個。おにぎりやお寿司は、ごはんがまとまっているので、ぱくっと食べられます。みなさん、美味しそうにほおばっていました。お粥の患者さんには、いなりの揚げときぬさや、さくらでんぶをお粥にちらしました。ちらし粥です。ふたを開けると、まるでお花畑のようで「わぁ~!!」と声を上げて喜んでくれた方も。ほほえましい光景でした。

そして、この日の献立に欠かせないのが、すり身汁。魚のすり身と白菜やシイタケ、ニンジンなどの野菜たっぷりの汁ものです。コンソメ仕立てで魚と野菜の旨味が一緒になって、とっても美味しいんです。昔はほっけのすり身でしたが、手に入らなくなり、タラのすり身になったのが残念です・・・。でも、ほっとする味でした。

そもそも体育の日は、昭和39年の東京オリンピック開会式を行った日が、昭和41年に体育の日として制定されたもの。今年からスポーツの日に変わりましたが、その趣旨は「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」ものだそうです。

今年はオリンピックが開催できず、残念でした。そして、来年はオリンピック開催のため、また、スポーツの日が7月になりそうです。でも、来年も、布施病院では10月10日に『いなり寿司』をお出ししたいなぁと考えます。