夏の炊事遠足(デイケア)
7月19日(金)は、企画隊の企画による今年度2つ目の大きな行事「夏の炊事遠足」の日でした。
この日のために企画段階では、候補会場の下見写真を見ながら活動内容や調理方法、必要物品等を検討し、雨天時の対応についても簡単にシミュレーションを行いました。
「実施会場」と「豚汁とおにぎりを作ること」はすんなりと決まったのですが、「実施日をいつにするか?」で意見が分かれ大分揉めました。
「今年の梅雨入り・明けはいつ頃か?」「夏休みと重なると先客がいるのではないか?」等を総合的に勘案し、7月19日の実施で折り合いをつけて決定したのですが、前日の天気予報は雨。
当日を迎えてみると出発前の天気は危惧していた通りあいにくの小雨。
とりあえず先発隊は会場の「飯詰ふれあいパーク」へと出発しました。
先発隊のメンバーの一人が「自分は晴れ男だから大丈夫。まかせておけよ」と言ってましたが、その言葉通り会場に到着する頃には曇天へと変わり……
タープテントを張り終える頃には、公園上空から雲が逃げるように移動して青空が顔を出し、絶好の遠足日和に!
後発隊が来るまでにさっそく火起こしに取り掛かります。上手くできるかな?・・・・・・できました!
その頃後発隊は、デイケアのキッチンで衛生面に配慮しながら食材カット作業です。
担当するのは普段から自宅で料理をしているメンバー、「クッキング」「今日の一品」に参加して腕を磨いてきたメンバーです。皆で声を掛け合い、食べやすい大きさを考えながら手際よく作業を進めます。
食材の下処理を終えた後発隊が合流して調理を開始。まずは豚肉を炒めますが、特に相談することもなく「自分がやるよ」とお互いに目で合図をしながら交替で炒めて行きます。良いチームワークです。
最後に調味料を投入して味を調えます。
しょっぱ口のスタッフも途中で味見……
ちょっとしょっぱいかな?
いや、ちょうどいいような……?
濃い味を好む人、薄い味を好む人、好みは皆それぞれでしたが、結局は順番に味見をしながら話し合い、丁度良い濃さを落としどころにして完成。
企画会議での話し合いの効果なのか、お互いに自分の意見を述べながら折り合いをつけることが自然とできるようになっているように思えました。
思いのほか火の勢いが良く、豚汁が完成する頃には多めに準備した薪も全て使い切りました。
そして鍋はススで真っ黒に!!!!!
・・・・・・が、「鍋の外側に食器用洗剤を予め塗っておく」という裏技のおかげで、真っ黒いススが簡単にこんなに綺麗に落とせました!
主食のおにぎりはスタッフがご飯をよそって、各々が好きな形に握るスタイル。
三角型、俵型など握る人によっておにぎりの形は様々でした。
豚汁をお椀に盛ってお好みで刻んだネギをふりかけ、たくあんもお皿にそえてようやく完成。
メンバー代表の挨拶でいただきます!
「豚汁ちょっとしょっぱい!?」「でもご飯が進むね」色々なコメントが聞かれました。
これは遅れて到着したスタッフの分です。
前半に汁を奮発してよそって回った結果足りなくし、最後は汁無しの肉ジャガになりました。
汁の不足をネギで補っています。
食後は休憩したり、周辺を散策したりと自由に時間を過ごした後、片付けも皆で協力して進めました。メンバー、実習生の頑張りもあってスムーズに片付けを終えることができました。
私たちの前に利用した方が、コンロには炭やゴミ、流し場周辺にはカキの殻などを放置していたのですが、私たちはマナーを守り、その人の分まで片付けました。
灰や炭を片付けているところです。
振り返りでは「豚汁がこれまでに食べたことが無いくらい美味しかった!」「待ちに待った遠足がとても良かった」といった感想が聞かれました。
充実した一日を過ごせたのではと思います。