緊張することは普通?特別?
皆さんこんにちは。2階病棟PSWの田中です。6月ということで、寒暖の差はあったりしますが、立夏を過ぎ、着実に夏へと向かっていますね。今年はオリンピックやいろいろなお祭りが中止になってしまいましたが、例年だとどこで何の祭りがあるのか、と調べて情報を仕入れていた人もいたのではないでしょうか。
私たちは情報を得るために、テレビのニュースを見たりラジオを聴いたり、インターネットから情報を仕入れたりと色々な手段を活用しますが、加えて、相手とコミュニケーションをとる手段も多様化していますね。手紙、メール、SNSなど、口に出さなくとも伝える手段が一般的になってきましたが、最も一般的な方法は会話によるコミュニケーションだと思っています。しかし、話すことが苦手で、相手を前にすると緊張してうまく話せなくなる、という状況も決して珍しいことではないと思います。
緊張する背景の一つとして、失敗した時の悪い状況やイメージを無意識に想像し、すぐに逃げられるよう体を固くするなどして自らを守る機能が働いている、というものがありました。また、相手のことを気遣いすぎて「相手が気を悪くするのではないか」「相手は喜ぶだろうか」等々考えてしまうことも背景としてあるようです。会話をするときには意識、無意識問わず、色々と考えが思い浮かぶのですね。
この緊張の仕組みは、誰にでも起こりうるものだと感じています。しかし、緊張していることを意識しすぎていると、どうしよう、どうしようと更に緊張感が強まってしまうのではないでしょうか。対処方法は人それぞれ、十人十色で正解はないと思います。例えば、この緊張している、ということを受け入れるだけでも会話の意識は変わってくるかもしれませんし、時と場合、人によってはそのまま素直に緊張していることを伝えてもよいかもしれません。話す前に深呼吸をするなども効果があるかもしれませんね。ちなみに私も緊張しやすい傾向があり、緊張していることを受け入れられるよう、なるべく意識しています。
私たちが社会生活を営む中で、直接会話で伝えなければならない場面が個々人であるでしょうし、それを考えると、会話によるコミュニケーションは日常的、文化的にも必要なことだと感じています。自分が一番取りやすい方法をとって、会話の緊張を和らげることができればいいなぁと思います。