6月。和菓子の日です。
6月16日は和菓子の日だって、ご存知ですか? 平安時代、疫病がはやった時に、当時の天皇が6月16日に16個のお菓子や餅をお供えして、厄除け、健康招福を祈ったのが始まりだと言われています。いまのコロナが早く、無事に終息しますようにという、私たちの思いと同じだと思いませんか?
今年の和菓子は『水紋』というお菓子です。水面に落ちた葉により出来た波紋の様子を表したもので、有名な菓子処でも、夏のお菓子として紹介されています。
サクラとかモミジと違い、聞きなれないお菓子の名称に患者さんは興味津々! 実際に目の前に出されると、一番先にお菓子を食べる人が何人もいました。「中はあんこなの?」「甘いの??」いろんな声がありましたが、食べるとみんな笑顔いっぱいでした。患者さんはコロナの終息を願ってくれたかなぁ。ま、美味しければいいか(笑)
この日は、津軽ならではの料理も登場しました。『なすの葉くるみ』です。大きな赤しその葉で、甘いみそを付けたなすをくるんで、油で焼いたもの。夏の食卓によく上る一品です。けっこう手間がかかるので、今では作らない家も多くなりました。でも、甘いみそと赤しその香り、とってもご飯が進むんです。
細かく刻んだ方には、葉くるみではなく、なすのみそ炒めのように見えたかもしれませんが、味が違います。「おいしい~」と何人もの患者さんが声をかけてくれました。
津軽の夏の料理は、まだまだあります。みずの水ものや炒め物、ささげのでんぶなど、これから何回か献立をにぎわすことでしょう。今年も暑くなりそうです。暑さに負けず、しっかりご飯を食べて、この夏を乗り切ってもらいたいと思います。