55回目の開院記念日です

11月1日は当院の開院記念日。昭和41年に開院したので、今年で55回目を迎えることになりました。

例年、開院記念日にはにぎり寿司を提供します。4月から10月の間は気温の関係から生ものの提供を控えるので、11月は待ちに待ったお刺身解禁のときです。さらに日本全国『寿司の日』でもあり、患者さんにとってはとっても楽しみな一日です。

ところが、コロナの影響で、他県からの応援ができなくなり、寿司を握ってくれるスタッフが不足。さらにはお祝いの和菓子を作る職人さんもこれなくなりました。

そこで、昨年から『バラちらし寿司』を提供しています。今年もお祝いの紅白のお魚、たい、まぐろ、さらにサーモン、甘エビ、とびっこなどを合わせたバラちらしを用意することにしました。

でも、患者さんはやっぱりにぎり寿司が食べたくて…。何人もの患者さんに、「今年の11月1日はなにがでるの?」「にぎり寿司は食べられるの?」と声をかけられました。事情を話すと「そうか、残念…」と肩を落とす方が何人も…。ごめんね、食べさせてあげたいんだけど…。

 

さて、当日。厨房では朝から大忙し。お刺身を細かく切り、茶わん蒸しを作って、天ぷらを揚げました。

すし飯を丼に。バラにしたお刺身は別盛にして、患者さんのところに行ってから乗せてもらうことになっています。

お昼の時間がやってきました。お刺身だけ食べる方もいれば、上手にすし飯の上に乗せる人、お粥に乗せて召し上がる方もいました。お醤油がないよ~と言われましたが、「味がついているからそのまま食べてね」というと、「うん、美味しい!!」と、笑顔いっぱいでした。

 

 

今回、バラちらしが一番人気だったのは間違いないのですが、ケーキも好評でした。また、地元のぶどう、スチューベンも添えたのですが、この日が初の提供となったので、これもまた喜んでいただいたようです。

いつも感想を話してくれる患者さん、「バラちらし、美味しかったよ~」と声をかけてくれました。この日は、いつもあまり話してくれない患者さんからも「美味しかった、ありがとう」と声をかけられました。

 

今年で55周年。地域の皆様に支えられてきました。私は笑顔でご飯を食べてくれる患者さんから、元気をもらってきました。これからも患者さんが笑顔で、美味しいと喜んでもらえる食事を提供したいと思っています。

5年後は60周年。そのときは患者さんが喜ぶにぎり寿司を出してあげたいなぁ。早くコロナが収まりますように!!