あかりをつけましょぼんぼりに♬ 3月3日はひな祭り。女の子の健やかな成長を願う、桃の節句です。
お雛様と言えば「ちらし寿司」に「ハマグリのお吸い物」。なぜ、ちらし寿司なのかというと、かつてはお祝いごとに提供されていた「なれ寿司」が、だんだん「ばら寿司」へと変化していき、彩りの良い「ちらし寿司」が好まれるようになったんだそうです。
ちらし寿司によく使われるのが、えびやれんこん。えびは腰が曲がるまで長生きができるように、れんこんは遠くまで見通せるようにという意味があるので使われるのだとか。えびが入ると、ごちそう感もありますよね。
当院でも例年、ちらし寿司をお出ししています。ここ何年かは甘えびとサーモンのお刺身をのせています。レンコンも入っていますよ。酢飯に混ぜ込んでいます。
給食ではちょくちょくお刺身を出すのが難しいので、このちらし寿司は患者さんにとって、楽しみなメニューなんです。この日は、お粥を召し上がっている方にもお刺身を出しましたよ。お粥はちらし寿司の具をのせた「ちらし粥」なので、別に小鉢に入れました。ソフト食の方にはマグロのたたきでした。患者さんたち、とっても喜んでくれました。
お雛さまといえば欠かせないのがもう一つ。お菓子です。定番なのは桜餅と鶯餅。例年、菓子職人が手作りで作ってくれていたのですが、今年もかないませんでした。代わりに登場したのが、「めびなまんじゅう」。お雛様のおまんじゅうです。お雛様がピンクの着物を着ています。実はおびなまんじゅうもありました。こちらは青い着物を着ていたようです。このおまんじゅう、薯蕷まんじゅうを薄いようかんの着物で巻いています。しっとりとして、とっても美味しいお菓子でした。
ちらし寿司にかき揚げ、和え物、すまし汁にひなまんじゅう。
みなさん、おいしいと喜んで食べてくれました。「美味しかったよ~」と声をかけてくれた患者さんもいました。
コロナが落ち着かず、色々と制限がある中、せめて食事は楽しんでもらいたいな・・・と改めて思いました。