無理なく続けること

 

 こんにちは。相談室PSWの長内です。年度末ということもあり、何かと慌ただしい時期ですが、体には一層気を付けたいですね。さて、今回は、「ラジオ体操」についてお話したいと思います。

 

 私は、コロナ禍になり自宅にいる時間が増えたことで、体力が落ち、疲れやすくなったと感じていました。体力をつけようと、ハードな筋トレやエクササイズに挑戦したこともあったのですが、時間が作れなかったり、やる気が起きなかったりと、結局三日坊主になってしまいました。何か無理なく続けられる運動はないか?と考えていた際に、ラジオ体操に思い当たりました。ラジオ体操とは、国民の体力向上、健康の保持増進を図る目的で「国民保健体操」という名称で始まり、今では「ラジオ体操」として広く定着しています。学生の頃にやったことがある方も多いのではないでしょうか。

 

 産業保健新聞によると、ラジオ体操の内容は、有酸素運動、筋トレ、ストレッチ、バランス運動などから構成されており、総合的な運動ができる「優れた体操」です。また、ラジオ体操は第一・第二ともに、3 分 15 秒程度で、2つ合わせると 6 分半です。2つ行うと 30kcal を消費できます。ランニングなどに比べて運動量は軽めですが、6 分半という時間で考えると、とても効率的です。また、①筋肉をほぐしてくれるストレッチ効果②筋力アップ効果③代謝アップ効果④消化器官が刺激されるため、ぜん動運動が活発になる⑤姿勢の改善⑥腰痛や肩凝りの改善などの効果も期待できると言われています。

 

 この他にも、ラジオ体操をすることはセロトニンの分泌を促す効果が期待でき、イライラ予防の効果があると言われています。e-ヘルスネット(厚生労働省)によると、セロトニンとは、脳内で働く神経伝達物質のことで、精神を安定させる働きがあります。

 

 私も、2月からラジオ体操を毎日続けていますが、便秘解消や疲れにくい体作りにつながっていると感じます。また、適度な疲労感を感じるため、良く眠れるようになり、目覚めが良くなったようにも感じています。何より、ラジオ体操は所要時間も少なく、運動量も軽めなので、三日坊主になることなく、何とか続けることができています。健康のために運動をしたほうが良いとは頭ではわかっていても、自分が苦しいと感じることを続けることは難しいと思います。ラジオ体操など、まずは無理なく続けられそうなことから始めてみませんか。