新年おめでとうございます

2021年。新しい年がスタートしました。

院内もお正月飾りが華やかです。

 

 

昨年は波乱の一年でした。患者さんにとっても、いつもとは違う、我慢の一年だったと思います。新しい年は、感染症が落ち着いて、早く平常の毎日になってほしい…そう願って、新年を迎えました。そして、食で楽しんでもらいたいと、切に願いました。

 

津軽では大晦日の夜にみんなでごちそうを食べ、新年を迎えます。口取り、煮しめ、紅白なます、子和え、なまこ、茶わん蒸し、お刺身などたくさんの料理がテーブルに並び、家族そろっていただきます。今ではスーパーでオードブルやお寿司などを買って、年越しをする家も多くなりましたが、やはり、昔ながらの料理はそれぞれにいわれがあり、縁起の良いものが多いです。

当院では12月31日のお昼に年越しそば。夕食に年越し膳をお出ししています。

 

やっぱり、大晦日のそばは、風情がありますよね。しかも寒ーい日だったので、おそばのあったかさが身に沁みました。嗜好調査の結果を見ても麺類を好む人は多いです。一年の最後、喜んでくれたようです。

 

そして、夕食が年越し膳。やはりお正月なので、いつもよりごちそうです。

 

かまぼこや伊達巻、紅鮭、松風焼きなどの口取り。津軽ならでわのホタテの入った煮しめ。みんなが大好きな茶わん蒸し。紅白なますにはいくらがたっぷりです。夕食時、病棟に行くと、「わぁ~おいしそう!」「茶わん蒸し、めぇなぁ!」とのうれしい声がいっぱい!! なますのいくらをご飯に乗せて食べていた方もいました。美味しいものを食べて、2020年が終っていきました。みんな紅白見たかなぁ。

 

そして、年が明けた2021年元旦。

 

朝食は数の子、黒豆、雑煮風すまし汁。お昼は子和えを。夕食にはメジマグロと甘エビのお刺身をお出ししました。

お餅が食べたい…よく聞かれる声です。ただ、餅をのどに詰まらせて亡くなる方も多いため、給食ではお出しできないのが現状です。そこで代わりに考えたのが、お餅風ムースをつかったすまし汁。ありがたいことに、いまはソフト食のための食材が豊富です。その中にお餅風ムースがあります。見た目はかまぼこっぽい感じですが、食べると餅の風味がします。そして、口の中で噛まなくても潰れます。これなら安全です。そのお餅風ムースと、鶏肉、ニンジン、ゴボウ、シイタケ、セリと一緒に、雑煮風すまし汁にしました。お雑煮の気分を味わってもらえたかな。

 

 

 

大晦日、元旦とごちそうが続きました。

これから、七草の「七草がゆ」、鏡開きの「ぜんざい」、小正月の「粥の汁」とお正月の行事食はまだまだ続きます。そして、タラのじゃっぱ汁など冬ならでわの料理も予定しています。今年も食を通して、皆さんのこころに潤いをお届けできればと思います。美味しいものを食べたときの患者さんのにっこりした笑顔を見ていると、とても幸せな気分になれるんです。

さあ、新年は始まったばかり。たくさんの笑顔が見れるよう、今年もがんばろう!!!!!