PSWとは

7月に入り、お祭りやイベントが増えてくるかと思いますがいかがお過ごしでしょうか。
先月から再開したPSWのつぶやきの第2回を担当します。デイケアPSWの野呂と申します。
前回は「相談室での(新患)相談について」というお話でしたが、そもそも「PSWとは…?」と思っている方も意外と多いのではないでしょうか。今回は初心に帰り、「PSWとは」ということでお話していきます。

PSWというのは、「Psychiatric Social Worker」の頭文字をとったものです。当院では精神保健福祉士の資格を持っているスタッフがこう呼ばれており、患者さんからは「相談員さん」「ワーカーさん」と声をかけていただくこともあります。


「われわれ精神保健福祉士は、個人としての尊厳を尊び、人と環境の関係を捉える視点を持ち、共生社会の実現を目指し、社会福祉学を基盤とする精神保健福祉士の価値・理論・実践をもって精神保健福祉の向上に努めるとともに、クライエントの社会的復権・権利擁護と福祉のための専門的・社会的活動を行う専門職としての資質の向上に努め、誠実に倫理綱領に基づく責務を行う」
公益社団法人日本精神保健福祉士協会倫理綱領 前文より引用

上記の文面は「精神保健福祉士」が業務を行う時に守らなければならない倫理綱領というものになります(あくまで今回は前文のみを載せますが本来は細かく規定が書かれています)。


個人的な見解を含めてになりますが、上記前文の中で挙げられている「人と環境の関係を捉える視点を持ち」という点が「精神保健福祉士」の「福祉」の部分に繋がると感じています。
「福祉」というと難しく聞こえますが、「その方の幸せを願って自分らしい生活を送れるよう共に考えていく」というのが私の解釈です。


精神保健福祉士は医療と生活、両方の場面に対しどうしていくのかに直面することが多いです。「その方の人生」を考える際、何かに困った時は少しでも患者さんの立場に立ち、より良い生活をしていくための「良き理解者」になっていければと思っています。