相手を想う気持ちが伝わりますように

今年度最初の相談室コラムです。2021年度も宜しくお願いいたします。

去年5月のコラムでも、新型コロナウイルス流行の話をしていました。あれから1年たちましたが、まだまだ脅威が去る気配がなく、不安定な日々が続いています。

この1年の間に“新しい生活様式”なるものも提唱され、「人との間隔をあけましょう」「マスクをしましょう」など、いろいろな形で身を守る方法が実践されてきました。

直接会うことよりもリモートが推奨されるなど、コミュニケーションがとりづらくなったなぁと感じている方も多いかもしれません。

 

ところで、よく使われるこの「コミュニケーションcommunication」という言葉ですが、皆さんはどういう意味で使っていますか?

企業やマスメディア、医療、福祉関係など様々なフィールドで使われている言葉なので多様な意味を持ちますが、元々はラテン語の「コムーニスcommunis」が語源だと言われています。(※諸説あり)

英語のcommunicationは「情報を伝達する」、ラテン語のcommunisは「分かち合う」が意味となります。日本語的には「言葉や文字・身振りなどを主に使って考えや気持ちを通じ合うこと(例解 新国語辞典第4版 三省堂)」とあり、要は一方的ではなく、相互に行われるものという意味が込められていると考えられます。

 

私たちPSWが受ける相談も一種のコミュニケーションを通じて行われていますが、個人的には、“相手のことを想う”ことを大事にしています。

たとえば、

   「わかりやすい言葉選びをしよう」

   「伝わっているか、ここで一旦確認しよう」

 「相手に関心を持っていること、力になりたいという気持ちを、示そう」などです。

また、コミュニケーションは言葉だけで交わされるのではなく、相槌や頷き・目線・表情・声のトーンなどを使用することでも、気持ちを伝えることが出来ます。ご時世的にマスクをして面接することが増えた分、こういった非言語コミュニケーションも大いに駆使しながら伝えていこうと、意識するようになりました。

 

落ち着かない世の中だからこそ、日常のコミュニケーションで互いのことを想い合い、安らぎを共有する大切さを改めて感じています。

身近にいる大切な人たちのことを想ったコミュニケーションを意識しながら、不安な日々を一緒に乗り越えていきましょう。